キャセイパシフィック航空客室乗務員組合（Cathay Pacific Airways Flight Attendants Union）は、国際的な旅客の需要復活の傍らで、現在職務に就いているクルーの業務量が極端に増える一方、手当は減少、休憩のない長時間労働シフトを組まれているなどとし、待遇の改善を求めて先月から、クリスマス或いは春節休暇前後にストライキなどの抗議活動を実施する可能性を示していました。

ローカルメディアの報道によりますと、同組合が、明日18日午後キャセイパシフィック航空本社のキャセイシティにて、白い上着を着て抗議集会を開催することを警察に申請していましたが、本日行われた会議の結果、これを取り下げたということです。

また組合はFacebookページで、「WORK-TO-RULE（働き方改革）」キャンペーンを始めると発表し、産業ガイドラインをもとに、組合員に"100％健康なときだけ飛ぶ "（会社の方針や規則で定められたことだけを行う）よう促しています。

この件についてキャセイパシフィック航空は「旅客需要の急激な復活の過程で直面している多くの制約の中で、労働シフトの調整が一夜にして完璧になることはない」が、仕事量を軽減するために「実現可能なことは何でもする」ことを約束するとしています。

さらに、2月の勤務シフトについてもいくつかの変更を加え、客室乗務員にフライトの配分が偏らないよう調整したことを発表し、旧正月中もフライトサービスは予定通り継続され、旅客輸送には支障はないと述べています。

▶Hong Kong’s Cathay Pacific cabin crew union withdraws protest application ahead of planned industrial action