外務省は10月10日付で在香港日本国総領事館の岡田健一大使兼総領事に帰朝命令を発令、後日開催される日本香港経済合同委員会に出席するのを最後に、香港総領事としてのキャリアを全うし香港を離れることが決まりました。
日本語メディア「香港経済新聞」のインタビューに応じた岡田総領事は、日本や日本人に向けて伝えたいこととして「日本では残念ながら、香港は中国に飲み込まれているイメージがあり、1国2制度は形骸化していると言われているが、実態は極めて中国とは違う存在として光を放っている」と語りました。
具体例として、香港が金融センターとして、アジアトップの地位を今年シンガポールから奪還したことや、「世界大学ランキングでトップ100に5大学が入っているのは世界の都市で香港しかない。日本はトップ200に5大学であり、人口対比や、一国と一都市の規模の違いから考えてもすごいことだし、魅力の一つ。このようなことを日本は知らない人が多いと思う」などと語りました。
また、心残りがあるとすれば「広東語を完全にマスターできなかったこと、香港人と直接広東語で話せるようになりたかった」と話し、歴代の総領事の中でも地元民とのかかわりを積極的に行っていたというイメージのある岡田氏は、在留日本人のために尽力しただけでなく、地元の香港人からも広く支持されており、その評判は地元メディアで離任のニュースが取り上げられていることにも現れています。
このあと、香港で「日本香港経済合同委員会」に出席した後、日本に1カ月滞在し、その後次の赴任先へ向かう予定とのこと。
▶明報新聞網 駐港3年 日總領事:香港內地仍不同 岡田健一離任在即 稱與港府難「科學討論」水產禁令
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