23日（火）午後2時20分に台風シグナルNo.8発令後、昨日未明に最高レベルの警報シグナルNo.10が発令されましたが、現在は全台風警報が解除され、被害の後始末が始まりつつ、都市機能はほぼ通常に戻っています。

スーパー台風18号（Ragasa／ラガサ・フィリピン提供）は、25日（水）未明から早朝にかけて香港に最も接近し、浸水や高波で香港の東側を中心に被害が広がりました。

中でも将軍澳のウォーターフロントのレストランは、20軒以上が3メートルを超える激しい高波により深刻な浸水被害を受けており、店内や道路沿いに瓦礫や倒木が散乱、復旧・復興作業には4～6週間かかる見込み。

また香港島南部の黄竹坑（Wong Chuk Hang）にある五つ星のフラトンホテル（The Fullerton Ocean Park Hotel Hong Kong）も激しい高波で浸水し、インターネット上で広くその動画が拡散されましたが、現在は通常通り営業しているとアナウンスしています。





今回の台風では、おおよそ100人以上が負傷し病院で手当てを受けており、倒木は報告されただけで計698件、浸水被害は85件報告されているため、当局は緊急修復作業の対応を進めているとのこと。

また香港空港管理局は、本日25日（木）午前6時から段階的に運航を再開しましたが、通常レベルで1000便以上のフライト調整を処理する見込みと説明し、木曜日と金曜日は空港運営が混雑するとしています。

さらに香港天文台の最新の発表によりますと、北西太平洋では新たな熱帯低気圧が発生、台風20号（Bualoi／ブアロイ・タイ提供）となり、今後次第に発達し、28日（日）あたりに香港へ最接近すると予測。

現在の移動経路予測図によると、この台風20号は、フィリピン・ルソン島南部を横断して南シナ海中部へ進み、海南島およびその南方の海域へ向かう可能性が高く、香港から約800キロ離れた海域を通過する見込みで、脅威となることはないだろうとのことですが、引き続き台風情報には注意が必要です。

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